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file642 他人と「比較する」こと、および、「比較しない」ことのメリット・デメリット 4カラム
file642 他人と「比較する」ことのメリット・デメリット、および、「比較しない」ことのメリット・デメリット


何でもいいのですが、ちょっとした自分のできること、たまにでもできることがあったが、その体験を台無しにするための自己評価方法として、他人、他の世界と比較する技法があります。

これを自動的に使うと、自分のやったこと、やってきたこと、できることが、全く価値がなく感じ、意欲をなくし、他人の意見に恐れを抱き、自分の価値までおとしめることになるのは確実です。通常人にとっては、滅多に使う必要がない技法ですが、病気になっていると、毎日知らずのうちに使いまくっていることが多いです。(無意識の無価値)

これを明らかにするために、二つの方法をやってみます。
① 他人と比較することのメリット・デメリット
② 他人と比較しないことのメリット・デメリット



①-M 比較することのメリット
ⅰ 向上心につながり、さらなる、自分の技術、能力の研鑽の努力の動機になる。
ⅱ そんな無限の努力家である自分がどことなくいとおしく感じる気がする。

①-DM 比較することのデメリット
ⅰ せっかくの自分の「才」の芽、気づき、自己理解の端緒を台無しにすることになりかねない。やってみたが、結局、俺は、あいつ(あの世界)にかなわないと突拍子ない結論をつけるかもしれない
ⅱ 上記刺激で、論理性、発想が飛躍しすぎて、自分の生活の中で、不可能な目標をイメージし、苦痛にまみれた気分になる。
ⅲ 自分の思ったこと、感じたことを実行したことが「ウソ」だったり「取るに足りないこと」との決めつけが生じて、自分を破壊する可能性がある。


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②-M 他人と比較しないことのメリット
ⅰ 自分のやった些細なことは、実は、ほぼ自分の才能、能力、営みの結果であると思えて、できたことを十分に尊重でき、承認なくして満足感に包まれる。(強制されていない)
ⅱ 単純に「できた!→うれしい」ですむ。難しく考えないですむ。(思考する労力の省エネ) 前は思いつかなかったことを思いつけた気づき、活動できたことに、単純な喜びを感じるだけですむ。
ⅲ 自分のやったことについて自分の現在の生活、状況の範囲内んで、時間を割いたり、工夫する算段をつけ、それで満足できる。(特に、誰に認められなくても、やることに一定の価値を見いだせる)

②-DM 比較しないことにデメリット
ⅰ 正しいやり方、道から外れた、独善的な、独りよがりなことをやり始める可能性が否定できない。(人の監視が必要になる気がする)
ⅱ 比較しなかったら、もしかしたら、自分は他人に批判される可能性を否定できない。(そんなやり方はウソだ、間違っていると言われる気がしないでもない)




最初、自分はノートに
① 他人と比較することのメリット・デメリット

をやってみました。

それを書いているときに、もしかしたら、「比較しないことのそれ」をやってみるといいのではないかと、さらに深めて

② 他人と比較しないことのメリット・デメリット

も書き出してみました。

同じことを、反対側から考えてみることに過ぎないんですが、実際紙に書き出してその事実と効果に驚きました。②をやってみて、初めて、比較しないことは、とてもメリットがあるんだ、(満足と言うことは、他人と比較しないから生じるんだ)という、単純な(自分なりの)仕組みを学ぶことができ、うれしくなりました。 うつ病なのに、嬉しくなっていいのだろうか?と、若干後ろめたい気持ちになりましたが、他人に迷惑をかけているわけでないので、ありがたく、採用させてもらうことにしました。

他人と比較して、また、自分のやったことをもっとすごい人・上級に見える人、成績のよい人、家族に恵まれているように見えるたちと比較して苦しんでいる場合、上記①②のメリットデメリット(計4カラム)をやってみることをおすすめしたいです。




〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

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by nichinichiso | 2015-02-04 20:26 | ストレス源
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