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file 407 寂しいイメージがわいてくるときがある
file 407 寂しいイメージがわいてくるときがある

この季節になると、不思議と生じるイメージがあります。
それは、夏を前にして、半そでで室内にいることができるような時期です。

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僕は、一人で、イギリス北部の、海辺の荒涼とした野原にたっている。
そこでは、イギリス北部特有の、どんよりした重い雲が光をさえぎっていて、とても冷たい風が僕の小さな体に吹きつけてくる。
周りには、人っ子一人おらず、体の小さかった僕は、歯を食いしばって、風に倒されないように踏ん張っている。

ただただ、そのような時間を、何の助けもないかのような、永遠の時間かのように感じて、踏ん張っている。

泣くこともできず、頼る寄る辺もなく、風がおさまり、太陽の光が出てくれるのを待っている。

海辺には、風を受けてうねる波がつぎつぎと押し寄せているのが、遠目に見える。


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というものです。
なんとなく、そこはかとない物悲しさを感じます。

これが、幼少期の、家庭内での私自身のイメージなのです。それは、家族というものの原体験と呼んでもいいような気がします。
これが、私の家族観のスタートであるのかもしれません。

これを、どこまで、冷たい風を弱め、どんより雲は晴れ、太陽の光をさんさんと照らして、荒涼としたのっぱらには草木が生い茂って、いろんな動植物が生息するような、家族(家庭、人間同士の関係に)豊かなイメージがわくようにできるかが、こころの成長・回復というものに関連しているような気がします。


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by nichinichiso | 2006-05-30 19:33 | プチイメージ
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