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file455 「リフレッシュ中なんです」
file455 「リフレッシュ中なんです」

うつ病が長いこと治らずに、困ったり、苦しんだりしていると、どうしても、社会との接点が減ってきます。
うつ病の本などを読むと、リハビリとして、ボランティアをやってみたりすることが勧められています。

私は、仕事ができない、本も読めないということが長く続き、社会との接点を模索しても、どうしても踏み出せないところがありました。

その一番の理由は、以下のようなシチュエーションが非常に、精神的にこたえるからです。

1 平日の昼間の、カルチャースクール等に、30歳前後の働き盛りの男性(nichinichisoのことですが)が毎週出席している。
  主婦の方や、年配の受講生から「あの人、仕事はどうしているんだろうか?」との、視線。(があるかもしれない)

2 土日または、平日夜間のカルチャースクールに、働き盛りの同年代の人と一緒に出席しているシチュエーション。
  受講者同士と仲がよくなって来たりして、「ところで、nichinichisoさんは、どんなご職業で?」と問われる(かもしれない)。



1・2はいずれも、私の想像上のものなのですが、想像するだけで、およそ、カルチャースクールに通うことも億劫になります。

そこで、決め台詞を用意することにしました。

それは、(前の会社を退職・離職して次の仕事までの間の) 「リフレッシュ中なんです
 前々からやりたかった、興味のあることだったので、時間のあるうちにと思って(この講座を興味本位で受けているんです)・・。

という、言葉を用意するようにしました。
これは「リフレッシュ中の自分」という肩書きを引っさげて、社会に出て行こうとする試みです。

これで、何とか、カルチャースクールなり、興味のあることをやっている人と接することができるチャンスが生まれそうです。

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もうひとつ重要なのは、地域密着型の会・サークルなどではなく、期間的に短い(1日から数週間)ものを選択することです。
地域密着型だと、どうも話したくないことも話さざるを得ない(かも知れない事情が生じる)からです。

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「肩書き」について

先日、昔のやくざ(暴力団)の話を何かで読みました。
暴力がひとつの力として働く社会でも、掟と呼ばれる、法律のようなものがあるようです。

暴力を基礎とする組織でも、その組織事態の安定を図るためには、構成員を律するものが必要になるようです。

その中で最も重い、制裁は、「破門」といって、その組織の肩書きを剥奪することだといいます。

これは、どんな社会の中でも、ある程度安定した、肩書き、バックボーンが個人にとって重要な側面を持つということではないかと思いました。

30歳前後で、無職、病気療養中というのは、「病人」という肩書きがあるのかもしれませんが、自分を前向きにする要素が、いまいち少ないと、私は感じていました。
(個人差は、かなりあるでしょうが)

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うつ病で倒れたときは、病人ということで、自分も納得して、安心して療養できました。
しかし、ある時期からは、それだけでは、どうも社会復帰できない感じがしてきました。

その狭間を埋めるために使うのが、「リフレッシュ中の人」という自分なりの肩書きなのです。
by nichinichiso | 2007-02-26 20:27 | 心理的背景
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