カテゴリ:脳の生理( 5 )
file 530 低血糖症が脳に与える影響
file 530 低血糖症が脳に与える影響

血糖値を安定させられないことが、過去の、5時間糖負荷検査でわかりました。 file484 5時間糖負荷検査結果グラフ http://nichinici.exblog.jp/6835997/
血糖値を安定させられないということが、脳によくないということをさらに一歩踏み込んで医師に質問してみました。


そこで教えてもらったことを簡単に、まとめ報告します。
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1 脳のエネルギー源は、もっぱらブドウ糖を原料とする。(飢餓状態では、ケトン体も使う)
2 脳の中の物質の合成は、脳に取り込まれたアミノ酸から、脳の中で合成されるという原則がある。(血液脳関門の存在) 関連記事: file 529 脳の中の物質のたんぱく質からの生合成経路 http://nichinici.exblog.jp/7956699/
血糖値が急激に下がる、または上下するということは、脳に安定的にエネルギーを供給できていないことを意味する。

そして、脳の中の物質の生合成の際にもブドウ糖をエネルギー源とするので、ブドウ糖の濃度が急激に下がるようなことがあると、いくら脳の中に、脳内物質の材料があっても、脳の中の物質の生合成も乱れる。または、合成量は当然低下する。

結果として、脳の中のさまざま物質のバランスが乱れたり、物質自体の量が足りなくなり、頭の状態が悪くなる。
これが、主観的な、いわゆる精神症状として発現する。

ちなみに、最も重要視すべきは「持続・安定・一定濃度で脳ににエネルギー源を供給できること」であり、血糖値が低くても、「安定してさえいれば、何とかなる」。
危険なのは、急激な血糖の変動である。
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by nichinichiso | 2008-05-20 20:14 | 脳の生理
file 529 脳の中の物質のたんぱく質からの生合成経路
file 529 脳の中の物質のたんぱく質からの生合成経路

脳のエネルギー源はもっぱらブドウ糖だが、脳の物質はたんぱく質(アミノ酸)から造られるという話を、主治医の先生から聞いたので、整理しておきます。
<物質の分類>
1興奮系
ノルアドレナリン・ドーパミン・グルタミン酸・アセチルコリン

2抑制系
GABA

3調節系
セロトニン


興奮系と抑制系のバランスがうまくセロトニンを利用して調和していることが必要である。(ソワソワしすぎない、不安になりすぎない、とはいえ、抑うつ的になりすぎない、快適な心理状態)

3種の系の物質はたんぱく質(アミノ酸)から脳内で合成されて、その場で利用されるという原則がある。(脳の外から脳内物質が流れ込んでいるわけではない(血液脳関門の存在)

以下は、たんぱく質から、各物質への流れ。(「←」はその化学変化の際に利用される酵素・補酵素を示す)

<物質の生合成経路と酵素>
たんぱく質

L-グルタミン
↓ ←ナイアシン
L-グルタミン酸
↓ ←ビタミンB6
GABA

たんぱく質

L-フェニルアラニン
↓ ←葉酸・鉄・ナイアシン
L-チロシン
↓ ←葉酸・鉄・ナイアシン
L-ドーパ
↓ ←ビタミンB6
ドーパミン
↓←ビタミンC ・銅
ノルアドレナリン

たんぱく質

L-トリプトファン
↓ ←葉酸・鉄・ナイアシン
5-HTP
↓ ←ビタミンB6
セロトニン
↓ ←SAMe・マグネシウム
メラトニン


こう概観すると、特定の物質を取るよりも、総合的に物質(栄養素)を取ることが、脳内の物質の調和という観点からは、効果が高いようである。
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by nichinichiso | 2008-05-17 21:49 | 脳の生理
file 346 感情発生と自覚の仕組みを簡単に知る
file 346 感情発生と自覚の仕組みを簡単に知る



私はうつ病ですが。医師から「気分障害」というものだと説明を簡単に受けたことがあります。

私自身、この言葉にあまり重きをおいていなかったのですが、そういわれてみると、幼い頃から、気分のむらが大きかったように記憶しています。

本来私は、とてもおとなしい人間だが、時として、非常に活発な人間になるという感じがしていました。
10代後半からは、おとなしいというより、非常に活発な人間として、自覚していました。また、そのようなことを望んでいたともいえます。周りからも、そのように見えていたと思います。

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気分障害ならば、感情とか情緒というものが病的ではない人と比べて、おかしなことになっているということを簡単に考えます。

そこで、感情の発生、維持というものを、脳の生理という側面から案内されていたので、ここで紹介します。

クリックで拡大↓
e0067794_17481347.jpg


※出典、ページは、図内の右上に書いてあります。
※脳の部位(扁桃・海馬・・・)の位置についてはここでは、紹介できません。

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私がこの仕組みを知って思ったことは、やはり、体調のいい悪い、だるいだるくないというものは、感情とそれに伴う、視床・視床下部からの体への命令(自律神経系・ホルモン系)の結果なのだろうということです。

ですから、いくら、緊張で凝った体をほぐしても、痛みをとっても、それだけでは治らないと思いました。
なぜなら、命令もとの「感情の仕組み」自体を管理できていないからです。

ですので、感情の仕組み自体を、管理する方法を作るといいのではないかと思いました。

関連記事:
file 419「 「軽症うつ」を治す」 を読んでの感想 その2http://nichinici.exblog.jp/3931956/060804記事 
file 430 呼吸を止めていると、セロトニンが放出される可能性がある
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by nichinichiso | 2006-12-26 17:48 | 脳の生理
file 343 自殺者の脳のセロトニン量について
file 343 自殺者の脳のセロトニン量について

私は、自殺した方の脳内に、セロトニンが少ないという報告は、正しいものだと思っていました。
だから、うつ病の自分は、セロトニンを増やす抗うつ剤を飲んでいると理解していました。

しかし、必ずしも、自殺者の脳内でセロトニンが減少しているわけではないという報告を知りました。

自殺者の脳内のセロトニン量は、減っている場合もあるし、増えている場合もある、いずれかに一定しているわけでない。
ということのようです。

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「どの子ものびる脳の不思議」-脳生理学者の子育てメッセージ- 高田明和 著 かもがわ出版

7 自分への自信のなさはどうして生まれるか (106ページ)
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に書いてありました。


私は、かなり驚きました。

では、私の頭の中のセロトニンの量はどうなのだろうかと、疑問に思いますが、調べる方法がないという感じです。抗うつ剤を飲まないと苦しくなる、だるくなるので、やはり減少しているかもしれないなあ、という感じです。

追記:これは、生理学、血液学を専門とする同氏の一般向けの本での報告ですから、同氏の見識をどう捉えるかという評価の問題があります(情報の信憑性)。

本に記載されている、同氏の経歴からして、その見識は信頼できると、私は考えています。(071214追記:自殺者のセロトニン量についての報告は信頼できそうですが、同氏の本全般が、ブドウ糖が脳の唯一のエネルギー源であることを理由に、砂糖摂取を勧めている節があるのですが、そこは、かなり誤っているように思えました。低血糖症である場合砂糖を摂れば摂るほど、症状は悪化していくはずです)

関連記事:file 431 うつ病時の海馬の縮小と再生http://nichinici.exblog.jp/4752155/
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by nichinichiso | 2006-12-20 19:11 | 脳の生理
file 431 うつ病時の海馬の縮小と再生
file 431 うつ病時の海馬の縮小と再生

脳の中の物質のひとつに、副腎皮質から放出されるコルチゾルという物質があります。
これは、うつ病時に、多く放出されるようです。この物質は、脳の細胞を障害し、死滅させることがあるようです。
これが長引くと、脳の中のある部位、「海馬」というものを縮小させる性質があります。

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脳の中の物質のひとつに、セロトニンがあります。参照記事 file 430 呼吸を止めていると、セロトニンが放出される可能性がある http://nichinici.exblog.jp/4725318/
これは、海馬の障害を取り除きます。また、脳の細胞間の伝達機能を回復させるとのことです。

最近の抗うつ剤SSRI SNRIはここに効果を狙うようです。
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以上2点はうつ病時に知っておくとよさそうな知識だと思いました。参考図書 「脳の栄養失調 高田明和著」 講談社ブルーバックス B1503

まとめ
病気悪化傾向 コルチゾル>セロトニン
                ↓
病気治癒傾向 コルチゾル<セロトニン

追記:

私自身、うつ病ですが、不安です。
それは、「これから俺はどうなってしまうんだろうという漠然とした」不安から、「日々疲れやすいことについての」不安などもあります。

それは、身の危険を感じるということで、コルチゾルを分泌させている可能性があります。

そうすると、治癒から、遠く離れていくようです。(不安は、治癒を遅らせる)
何はともあれ、不安に思わないことが重要なんだなと、思い、その方法をいくつか試しています。

基本的には、本来安全な場所で、感覚(目・耳)を制限することで生じる不安感を、制御するという、単純な方法をとります。

いずれ、具体的に書きたいと思います。
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by nichinichiso | 2006-12-18 09:00 | 脳の生理