タグ:参考図書 ( 13 ) タグの人気記事
file 719 『うつ病を治す』 野村総一郎著 講談社
file 719 『うつ病を治す』 野村総一郎著 講談社


うつ病をなおす (講談社現代新書) 新書 – 2004/11/19  野村 総一郎 (著) 講談社

を読みました。

うつ病について、同先生の本は訳本は読んでいましたが、この本は初めて読みました。
罹患されたすぐの方も、周りの方も、長く続いている方も、もう一度基本書として読んでみるといいと思いました。
うつ病について、(=感情障害全般の話ですが)の病因論の野村先生による仮説は、圧巻で説得的です。プロローグと、7章に出てきます。

1 遺伝子上の特質がある〈重みづけ機能不全)
2 学習獲得性特徴の影響がある (こだわり性〉)
3 性格特徴の影響がある(メランコリー親和性と循環器質〈この両者の共通点も、実はあると著者は言います。〉)
4 臨床的問題がある。 (病気としてのうつ病)

1は、生物学的な要因 2.3は、社会/心理学的要因 4生物学的要因〈ストレス反応〉とならんでいます。

薬は必須のアイテムであり、4の部分に影響を与えると考えられると言っています。
そして、精神療法は、3の部分に直接影響を与えうるとしています。そして、精神療法は、いくつも種類があり、その人にしっくり来るものは、人によって異なるから、大きな本屋さんで、啓蒙書をいくつも読んでみて、おもしろそうなものに取りかかるのがいいと書いてありました。ちなみに、野村先生は、認知療法の立場だと言うことです。



〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 健康ブログ 認知行動療法へ
にほんブログ村
[PR]
by nichinichiso | 2015-10-23 17:12 | 参考図書
file653 Ellis and Beck and David burns are pillars of CBT
file653 Ellis and Beck and David burns are pillars of CBT

https://www.youtube.com/watch?v=I0tIM3w4yXs

どこかの精神科医のブログの中に、認知行動療法が紹介されていました。
30分も外来に時間かけている暇がなくて実現が難しいが、いい治療法だといった趣旨の発言をされていると感じました。

そこで、リンクされていたのが、youtubeの動画でした。その動画を見ながら、生きているベックをみることが動画で出来ることに驚き、ました。昔では、考えられないことです。10年までも考えにくいことかもしれません。

アーロン・ベック、エリス、フリーマン、バーンズというのは、私が図書館でよく見かける名前で、さらに、今私が自助本としているのは、バーンズの「いやな気分よさようなら」です。

CBTというのは、認知行動療法の略です。

下記、コメントが、同動画の中にされていました。

P SK1 年前

Ellis and Beck and David burns are pillars of CBT


エリス、ベック、そして、バーンズは、認知行動療法の(大)柱でです。といったところでしょうか。

そのほか、あまり有名ではないが、ロウという人物がおり、さらに数百人の認知行動療法を開発した人がいると、同著の中で触れられています。



A ベックは知っていた方がいい人です。
この人から、認知行動療法が始まったとかかれていることも多いです。
ちなみに、大野裕先生の本で、ベックについての人生を翻訳した本も出ているので、興味がある方は呼んでみてください。



アーロン・T・ベック 単行本 – 2009/11/10

マージョリー・E・ワイスハー (著), 大野 裕 (翻訳), 岩坂 彰 (翻訳), 定延 由紀 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BBT%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBE%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%83%BC/dp/4422114328/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1424757884&sr=8-2&keywords=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E8%A3%95%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF





〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 健康ブログ 認知行動療法へ
にほんブログ村
[PR]
by nichinichiso | 2015-02-24 15:07 | 治療方針のヒント
file616 初めにお読みください 2015 →2017

file616 初めにお読みください 2017.08

この「うつ病の振り返り」の続きで書いていた→【認知療法アドバンス】
これをこの度、さらに移転して、下記ブログで続きを書いています。


下記アドレスになりますので、ご確認、ブックマークいただけると幸いです。


-------------------------

file616 初めにお読みください 2015

 いろんな薬物療法、栄養療法、低血糖症治療、副腎疲労治療、NAET治療、半身浴・・・・・多種多様な治療を模索してきた自分、行き着いたのは、今のところ、認知行動療法8CBT)とマインドフルネスストレス低減法です。

 2015年1月5日現在

 薬は、現在
 眠剤 数種
 リボトリール 0.5㎎

です。

参考にしている基本と所は3冊です。

認知行動療法:

〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

ただし、古いやつ

マインドフルネス関連:
マインドフルネスストレス低減法

↑を読んでから読むといい本↓

補助本みたいな感じです。

マインドフルネスを始めたいあなたへ 毎日の生活でできる瞑想:Wherever You Go, There You Are

 追記2017/07/25

2017/07/25現在、下記ブログで、病気対策や、今困っている方に、発信しています。

ご覧ください。
http://ameblo.jp/feeling-goodmood/


[PR]
by nichinichiso | 2015-01-05 05:46 | はじめにお読みください。
file581 「治りたい」とつぶやくと緊張する自分に驚いた
file581 「治りたい」とつぶやくと緊張する自分に驚いた


うつ病なり、低血糖症なり、副腎疲労なりを治して、病気のない生活を望むのは、病気になった私以外の人でも、当然のことだと思います。


これまで、いろんな精神科医に見てもらい、栄養療法では検査で低血糖症が分かり、また、検査で副腎疲労も発覚し、更に検査で、腸内カンジダ(LGS?)も判明したりしてきました。


栄養療法も、薬でも、主観的には結局治りきらず、返って、栄養療法の血液検査データに縛られ、自分の感覚を信じられずに、半年間入院までしたりしました。

その後、また違う栄養療法の先生の下で、いろんなデータが出てきたりしました。

更に、先日、「中国気功整体院」という中国人の先生がやっている,東洋医学に基づく,整体を受けてみたところ、頸部右の筋肉が凝り固まりすぎていて、これこそが、あなたの病気の、第一原因で、ここを改善することで、脳と内臓が活発に働くなるようになります。
と説明を受けたりしました。
睡眠薬は、すぐ減らした方がいいよ。向精神薬の副作用もあるしね。

-----
このように、原因が別の角度からひとつ明らかになることは、望ましいこととも言えますが、私の場合、それに縛られて、「その治療を受けないと、治らないぞ!!」という、不安感、脅迫感とも言うべき感覚に襲われる自分を発見しました。

整体も、栄養療法も、無料ではありません。

特に、栄養療法では、毎月自分のストレスになるほどの金額3-9万のサプリメントを購入し、12ヶ月ほどやりましたが、結局入院しました。その時の血液検査データは、ベストの値を示していました。
整体だって、1回4-5000円して、最低10回受けてほしいとのことでした。
のおのおのの背景とする理論や経験があるのは理解できるし、理解できるからこそ、治療を継続してきたともいえます。



-------

先日、自分の中で、以下の2つの言葉をつぶやいて、身体の状況を観察しました。

1「治ろう、治ろう、治るんだ」
2「もう治らなくてもいいや、少しでも楽しい時があればそれでいいや」


驚いたことは、2「もう治らなくてもいいや、少しでも楽しい時があればそれでいいや」とつぶやいたときの方が、緊張がほぐれるということです。

言い換えれば、1「治ろう、治ろう、治るんだ」とつぶやくと、治るための何か努力、工夫、方法の模索という努力が生じて、緊張してしまうのです。

--------
これは、正直、自分で驚きました。

そこで、いろんな医師、治療家の言うことは、70%は無視することにしました。


緊張して生活していたら、うつ病は、治らないと思うのです。副腎にも、血糖調節にもよくないでしょう。「リラックスして生活してください」と7年前に精神科の医師から説明を受けたことを、今でも良く覚えています。

低血糖症だったら、砂糖は食べない、白米控えめに。サプリメントは、ダグラスで十分。
副腎疲労だったら、ストレス控えめに。ビタミンCは多めに。
コリがあるようだったら、自分でコリをほぐすように少し努力したり。


後は、日々、その場で楽になる運動、体操、遊びを探して、実行している方が、いいんではないかと思うようになりました。

というのは、以下の本の中の、前書きの中で、あと1年しか生きられないと宣言された、癌患者の、決意が自分には驚きだったからです。


アマゾン内:
自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス)


P6 要約: 彼女は、あと1年しか生きられないと宣告されたが「その医師の言うことなんかくそ食らえ」と思ったので、診断を無視することにしました。

とあります。

僕にとっては、衝撃的でした。

このような生命にかかわる病気を克服した場合の「奇跡的治癒例」というものが、いくつか紹介され、筆者なりの考察があり、勇気付けられました。
[PR]
by nichinichiso | 2009-12-18 20:09 | 自分を知る
file580 自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス) を読んで
file580 自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス) を読んで 

自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス)(アマゾン内)
という本があります


癌の症例がメインで多いですが、奇跡的治癒例と、治癒しやすいパターンを4つのグループに分けて書いてあるページがあり、なるほどと思いました。
一言で言うと、「病気(癌)は優等生的患者では治りにくい場合がある」とのことでした。
P36 癌と宣告された人を4グループに分け、生存率を比較したとあります。

生き残った順から1-4とします。

1 癌と分かっても、前向きな気持ちを忘れず、積極的に癌と闘った人のグループ
2 癌を否認して、逃避した人のグループ
3 癌を冷静に受け止め、先生に治療はお任せ優等生グループ
4 癌といわれた途端に、恐怖心にさいなまれるにいたった人のグループ

1と3の分かれ目が面白く、優等生的に振舞うのと、それを超えて、自分なりに癌と戦う態度(民間療法なども入るのでしょう)では、差が生じるということです。

うつ病なり、低血糖症なりが、これとどれだけ類似するか分かりませんが、少なくとも、「お任せ」では治らない、「優等生患者」では治らないような気がしました。

そして、優等生患者というのは、その人の生きてきた人生を振り返ってみると比較的「優等生的人生」だったりするのではないかなあと、自分の体験的には思いました。

このやろう、何が何でも、俺だけは生き抜いてやる、見たいな気迫がある人は、医師の言うことも半分ぐらいしか聞かないのかもしれません。それで命を落とすこともあるでしょうが、生き残る場合も多いのかもしれません。
[PR]
by nichinichiso | 2009-12-09 18:13 | 参考図書
file579「 アレクサンダー テクニーク入門」 という本を読んでみた
file579 アレクサンダー テクニーク という本を読んでみた

 栄養療法というものを続けている中で、栄養医学研究所の所長さんにカウンセリングしてもらうと、いつも、「栄養だけでnichinichisoさんの症状を解消できるとは思わない、しかし、いろんな心理療法なり、ヨガなり、呼吸法なりの効果にブーストをかけて、最大限に効果をあげるためには、どうしても、栄養という側面も考慮した方が良い」といわれます。

 そのようにはっきり言われたのは、1度だけですが、初回の面接時や、毎回の面接の中で、さらっと、いつも言われてきました。そこで、夏が終わる頃から、認知行動療法というものを、長年のカウンセラーとともに行ったり指摘ました。

 その本は以下の本です。
アマゾン内:
ココロが軽くなるエクササイズ


その中で、ボディワークというものも指摘されていて、いわば、心の問題を、体のほうからアプローチして改善する、いくつもの所技法があることが、コラム欄で指摘されています。


 いくつか私が活用しているボディワークがありますが、今回、読んで勉強になったものがあったので紹介します。

アマゾン内

アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方 (実践講座)

という本です、

この本では、身体の使い方を考える上で、「肉体としての頭部をどのように捉え,動作と頭部の関係をどうとらえるか?」といような本でした。

 感情と身体活動、姿勢などにも言及されています。
EX:
P27「鬱」が「鬱の姿勢」からきている・・・

そして、非常にシンプルなルールで、身体の動かし方を規定して、その効果を発見していこうという、柔軟性があり、かつ、実践的なものだと感じました。

 実際、やってみると、何か、体が軽く動かせるような感じがしたりします。

図書館で借りたりして、一度読んでみるといいかもしれません。
[PR]
by nichinichiso | 2009-12-09 17:55 | 運動
file574 心理療法に関する書籍
file574 心理療法に関する書籍

 カウンセリングを「認知行動療法」という形で、行い始めていますが、カウンセラーから、「nichinichisoさんなら、これならどうかな?」という感じで、同時に手渡された本が、自分には役に立っているので、ここで紹介します。

「ココロが軽くなるエクササイズ (単行本)」
越川 房子著  東京書籍

 
メニューの欄の、検索窓の下に出ている、青い本です。


この本は、薄いながらにも、「理論」と「技術」が書いてあり、特に技術に関しては23個の方法が紹介されています。
(自律訓練法も含まれており、また、瞑想法、呼吸法、自己教示法・・・・・多岐にわたります)

これを、自宅に一冊、バックに1冊入れておいて、いつでも見られるようにしています。23個もあれば、ひとつぐらい、心理状態の悪化時に、その時その場で役立ちそうなものがある場合が多いです。

また、理論は薄いながらにも、納得できるもので、それを読むと「ほっとする」部分も多く、いいと思いました。
大雑把な感想としては、否定的な感情、心理状態に傾きがちな人には「あって便利な本」です。

関連記事:
file572 栄養療法も心理療法も投薬もバランスをとりつつhttp://nichinici.exblog.jp/11217055/
[PR]
by nichinichiso | 2009-10-05 19:06 | カウンセリング関連
file539 靴を変えたら、驚くほど肩甲骨が動きやすくなった。(ウォーキング)
file539 靴を変えたら、驚くほど肩甲骨が動きやすくなった。(ウォーキング)

精神科の医師にも、栄養療法の医師にも、非常に軽い運動をするように指導されています。

私の場合、運動といえば、ジョギングが一番気持ち良いと感じていたので、走れるときには、10分から-30分のジョギングをしていました。

ところが、栄養療法開始後3ヵ月後の血液検査では、明らかな細胞膜の障害(酸化)がみられました。
それを、栄養解析医は、「おそらく運動の影響だろう」と推測し、ジョギング時の体に対する「ドンドン」という衝撃が、体に非常に良くないので、ウォーキングにした方がいいと、指導されました。

ところが、実際、ウォーキング(早歩き)で、ジョギング系の爽快感を求めようとしても、心拍数が上がる前に、体の筋肉が緊張してしまい、不快この上ない出来事になってしまいました。

そこで、ウォーキングというものを知るために、図書館で、いくつかの本を読んでみました。
すると、いろんなウォーキング方法が紹介されていました。
例:競歩を手本としてウォーキングをする。 ダンベルを持ってウォーキングをして心拍数をあげる。合気道での動きを歩行に生かす・・・。

読んでみた本の一部:
整体×武道アイキ・ウォーキング―    松原 秀樹著
「てれんこ走り」で20キロやせた―実践・スポーツトレーナーの脂肪燃焼記録 (講談社+α新書) (単行本)
エクササイズウォーキング


自分が、もっとも理論的にも、体験的にも良かったのは、歩行動作のみならず、歩行時の靴まで研究を広く行っているトレーナーの方の主張でした。
--------------
参考書籍: 1 小山裕史のウォーキング革命~初動負荷理論で考える歩き方と靴 小山 裕史著
       2「奇跡」のトレーニング 小山 裕史著


どちらも、わかりやすいか否かは、議論がありそうですが、趣旨を理解すると、非常に役立つ本だと思いました。
---------------
ウォーキングをするとき(一般的な歩行動作)には、踵の無い、まっ平らな靴の方が、体本来の動きを使いこなせる可能性が増える(体の動きを制限しにくい)、と言うような主張に私は、思えました。

---------------
今まで、私は、踵のある運動靴をジョギング用や、普段用にも利用してましたので、これは、驚くべきことでした。

早速、近くの靴屋で、なるべくまっ平らな底を持つ靴を買ってきて、上記1の本を読んで実践してみました。

すると、10日ほどで、肩甲骨周りの硬さが取れて、肩甲骨を動かすことができるようになりました。いくら、押したり、叩いたりしても硬さが取れなかったのですが、同本の指導に近い歩く靴を用意して、歩き方を練習しただけなんですが、この結果には驚きました。
妻に、背中を見てもらったところ、肩甲骨が鳥の羽のように見え、健康的に見えるといわれました。

また、ウォーキングにチャレンジした時のような、異常な身体の緊張感などが生じず、非常に気持ち良く歩けることにも驚きました。

ということで、病気療養中であれば、ジョギングよりは、ウォーキングがまず望ましく、そのときには、平らな靴を買って、歩いてみるといいと思いました。

(1)これまで使っていた、運動時の靴:踵が高く、つま先に向けて下がっていく傾向の靴

e0067794_17391999.jpg


(2)とりあえず、小山氏の主張を受けて、購入してみた靴:踵とつま先の高低差が少ない靴。(靴底は、べったりとして、まっ平ら)

e0067794_1739442.jpg


結論:(1)より、(2)の方が、格段に歩きやすく、1日トータル30-60分歩いていたら、肩甲骨周りが動くようになって驚いた。Good!

かかとが高く、つま先下がりの傾向が強い靴は、少なからず、身体的ストレスになりうる。
[PR]
by nichinichiso | 2008-06-22 17:36 | 運動
file 537 パキシル(SSRI)の副作用について主治医から聞いたこと
file 537 パキシル(SSRI)の副作用について主治医から聞いたこと

先日、精神科の主治医に、抗うつ剤パキシルについて話すことがありました。早朝の覚醒が続くことから、相談に行った時のことです。

医師曰く「一般的に、パキシルは副作用が少ないと言われているが、私は、非常に副作用があると考えている」とのことでした。(よって、レスリンと言う抗うつ剤を利用することになりました。)

この話を聞いて、本屋さんの精神科、心理学コーナーの書棚を見たところ、医師の話を裏付けるような、2つの本を読みました。

1  精神医療の静かな革命―向精神薬の光と影 (精神科医からのメッセージ)  田島 治
2   抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟 デイヴィッド ヒーリー、David Healy、谷垣 暁美、 田島 治

田島治先生と言うのは、杏林大学保健学部の教授です。

----------------
自分が読んでみて、印象的に思った内容。
一般的なSSRIの効果、作用、副作用、の話ではないです。

・SSRIがなぜ新時代の向精神薬と呼ばれるか。(非定型向精神薬)
・SSRIのアメリカでの承認過程での製薬会社の提出した実験データの恣意性についての、さまざまな議論。現在の、アメリカの薬管理行政の元では、許可されないのではないかと言う、当局の担当者の話。
・日本で、パキシルからの離脱症状が医師の間で知られるようになったのは、2003年ごろの話であるとのこと。

・パキシルを利用すると、自殺する気持ちが無かった健常者でも、自殺衝動が生じたと言う報告。
・パキシルを飲んだ患者と、偽薬を飲んだ患者の自殺衝動を比較すると、パキシルを飲んだ人の自殺率が飲まない人より2倍増えたと言う話。

・欧米のサイトでは、患者が、離脱症状をいかに押さえるかを、荒唐無稽な方法まで含めて、ネット上で、活発に議論されている。

・SSRIの中枢神経賦活症候群・中枢神経刺激(不安、不眠、動悸、発汗、神経過敏)と言う問題。

SSRIのアメリカ、欧米(特にイギリス)、日本での扱われ方。アメリカでのパキシルを飲んでから11日(?)後に、突然自殺した事件についての訴訟について。


などの、歴史、行政、メーカーの立場、大学とメーカーの関係、市場原理が患者の飲む薬の安全性に与える影響、副作用に対する疑問、自殺衝動についての議論、など、SSRIを取り巻くいろいろな出来事を知ることができました。

特に、パキシルをやめるときに不快な症状が生じるので、やめることができないのであれば、それは依存と呼ぶべきではないかと言う、イギリスでの議論などが印象的でした(パキシルに依存性はないと言うことが、薬の売りでもあります)。

----------------
自分の飲んでいる薬が、どのような精神医療の流れの中で、どういう成り立ちを持ち、誰が関係を持っているのか、隠された問題点はないのだろうか、世界ではどういう議論が行われているの果を知るには、読んでおいて損の無い本だと思います。(特に、1 精神医療の静かな革命―向精神薬の光と影 )


関連記事:
file462 パキシルを減らすときに、苦痛を伴う 070516記事http://nichinici.exblog.jp/5679481/
[PR]
by nichinichiso | 2008-06-11 08:13 | 薬関連
file528 下園壮太氏の主張と、栄養療法(私見)
file528 下園壮太氏の主張と、栄養療法(私見)

私が、うつ病になって中期のころに、自分の病状の理解として、一番納得ができた本に、「人はどうして死にたがるのか?」下園壮太著、という本があります。
このころ(2005年10月頃)は、もちろん栄養用療法を知りもしませんでしたし、栄養欠損が精神症状を引き起こす場合があるなど、考えたこともありませんでした。

-------
同氏の主張は、うつ病は、「精神疲労」であるという点が、もっとも強烈で、かつ、休息で治癒に向かうという主張だったと思います。

この「精神疲労」というものが、なかなか理解しがたいものだったのですが、最近の私の精神疲労というものの捉えかたが、ある程度確立して来ました。

私なりに解釈すると、うつ症状の根本にあるのは、精神の疲労であることはひとつの大きな柱だと思います。
その疲労とは、生命活動に必要な、また社会生活を円滑に営むための身体のエネルギーを効率よく、持続的に産生できないことがひとつの原因だと感じます。

------------

血糖値の激しい上下は、当然脳の状態に影響を与えます。
また栄養素不足(特に、ビタミンミネラル類が見落とされがち)では、食品から、安定的にエネルギーを取り出すことが困難です。
疲労したり、傷ついた身体を修復する部品は、たんぱく質から作り出します。

これらの、生体内での化学反応が上手く行かないことは、主観的には、さまざまな疲労として考えられると、思うようになりました。

ですので、下園壮太氏の「精神疲労」というものの理解を一歩すすめると、に「客観的指標を持って栄養欠損を疑う」という態度をもつことで、理解しやすいものになると思っています。

関連記事:
2005年 10月 02日 うつ病時期を通して読める本編集 | 削除
http://nichinici.exblog.jp/1231577/

[PR]
by nichinichiso | 2008-05-10 12:57 | 治療方針のヒント