幼少期から、ストレスの多い家庭環境で育った人は、自己肯定感がもてないと、悩む方もいらっしゃるかもしれない。
これを、裏返していえば、自己否定の感覚を強く持っているということでもある。 この、自己否定感覚は、それ自体がとてもストレスになるので、自己否定感覚にさいなまれているうちにストレス過多になり、消耗してしまう。精神疲労である。 それでは、「自己否定感を排除しよう、自己肯定感を強く持とう(または育てよう)」と強く思ったら、翌日から、各人の主観に、そのような変化がおきるであろうか。 私の場合には、起きなかった。 むしろ、自己肯定感覚をもてない(育てられない)ということが気がかりになり、ストレスになり、がんじがらめになってしまった。 これをどう解釈すべきだろうか。 私は、心はとても複雑な仕組みになっていて、その全容を解明した人は、あまりいないのではないかと思っている。 それだけ、心の問題はおくが深いと思っている。 それでも、できることは単純化してとらえるのが、「実効性のある議論」として有益だと思っているので、単純化して考えてみる。 自己否定感が強い人は、それで、何らかの心の安定を保っている、(自分自身保っていた)と考えられるのではないでしょうか。 それは、自分が「悪い」と非難することで、あまり自分以外の外の環境に目を向けなくてすむという側面もあったと思う。 自分を否定していれば、外の環境がどうあっても、それどころではない。 このようなことが、いつ有効かといえば、外の環境が、きわめて劣悪である場合である。 幼少期の人間は外の環境を変更する能力がないので、内面的に心を安定させるには、このような方法が有効に機能して、自分が崩壊しないですむようにバランスをとるのではないだろうか。 しかし、外の環境が「実はもう安全かもしれないとわかったときに、この自己否定感は、とても自分にストレスに感じられる。なぜなら、現状ではは不要なものだと気づきつつあるからである。 ではどうすべきなのだろうか。 今現在自分がいる環境が「真に安全なものか否かを確認してみる」ことである。 これを、環境の自覚と呼ぼう。 環境の自覚には危険も伴う。もしかしたら、まだ外は危険かもしれないからである。 そのためには、自分ひとりで確認するのではなく、安全な第三者(カウンセラーなどだろうか・私場合はそうだったが)とともに確認作業をするのがいいかもしれない。 そこから始めないと、自分をむやみに肯定しようとしても、ロスが多いし、心のバランスを急激に変化させることになって、危険なことになるかも知れないと感じている。 私は、自己の体験を、このように解釈している。 自己肯定感がもてない、自己否定感が強いことの苦しみは、これまたつらいものである。 うつ病につながるかもしれないし、私の場合はうつ病と併発していた。 ゆっくりでいいし、ゆっくりがいいので、苦しみから解放されることを望んでいます。
by nichinichiso
| 2005-10-05 18:13
| 問題解決のヒント
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