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file 618 完璧主義で苦しむ場合の一つの仮定:生活の減点法(私見)
file 618 完璧主義で苦しむ場合の一つの仮定:生活の減点法(私見)

 完璧主義は「いやな気分よさようなら」の中でも、かなりページを割いて解説されています。
 自分自身は、とても完璧主義で悩まされています。

 その不合理さは、どこにあるのか、どうしたら打ち砕くことができるのかは、本に書いてあります。

 私が、個人的に、思いつく理由は以下になります。

 例えば、「ブログをやるには、いい文章でなければならない(すべき思考)」 「コップを洗うからには、ピカピカに洗わねばならぬ」「仕事をするには、正社員でなければならない」「芋ほり体験したら、他人よりうまく掘らねばならない」と思って、うまくいった気がしないと、その出来高にかかわらず、不満足感が生じるでしょう。

 完璧主義というのは、いわば、100点満点という、自分の中だけの、試験を自分に課すことで、何か、至らない点、へました点、うまくいかなかった点を減点していくしていく、「減点法」という、小学校以来、嫌というほど体験してきた、試験制度を、生活の中に応用していることなんだと思います。

 その生活感情のルールは、誰が決めたわけでも、書いてあるわけでも、ありません。どこかで、そういうことを学んで、感情生活の基礎として採用してるのだと思います。

 しかし、実は、生活上必要なこと、起きる問題、優雅な人間関係、すてきな人柄、飽くなき承認、愛情、友人の数、人気、親切さ、正義、幸福度などなどに、100点満点(完璧)という概念は、なじまないのです
 むしろ、加点法のほうの法が、なじむと思います。 いくつ今日は(半日は)は、自分に価値ある感情体験、をして、小さな満足を「上乗せできたか」という発想です。 
 コップを洗えて満足できれば、加点。 本を一ページ読んで、いい出会いがあれば加点。瞑想できてよかったら加点。ストレッチして、少し気持ちよかったら、また加点。 薬飲んで、寝られたら、薬飲まずに寝られないより、加点。どんどん、心身衛生上いいことは加点していきます。
 それは、100点から引く(減点法)より、今日は15点、今日は50点、今日は105点、次は150点と、目標は1000点工夫次第で、伸ばせます。150点の翌日30点でも、30点取れていることは、積み上げたことですから、悪いことでも何でもないし、恥ずかしいことでもないのです。それが、その日の、自分のベストスコアだっただけのことです。
 
 結局、人生での減点法の欠点は、
「何歳まで生きるかわからない」ということが、私の考えです。
 
 何歳まで生きることができたら、完璧(100点)なんでしょうか? 平均寿命でしょうか? 上昇志向の強い人は、プラス20歳ぐらい、野望が強い人は、100歳超え、 生きる価値はあまりにもないから25歳ぐらいが寿命と考え、それを100点とするのがいいのでしょうか?
 いくら考えても、わからないことだと思います。寿命がわからないのに、完璧を求めることは、難しいことだと思います。
 であれば、「いくら考えても、何歳まで生きるかわからない、とりあえずその間は、加点をしていくことで、いいときも悪いときも、自分を大切に生きていこう」という考え方のほうが、毎日100点を目指して、減点されて、傷ついて生きていくより、惨めな思いはしなくてすむように思います。

 そうなりたいものです。


 
by nichinichiso | 2015-01-06 06:34 | 心理的背景
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