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file 627 一定期間同じようなことを繰り返す効能 (収穫は土作りから)
file 627一定期間同じようなことを繰り返す効能。

 減薬、でもそうですが。同じ量をある程度維持してから、次の減薬をすることが定石となっています。しかし、減薬している本人としては、どうしても、焦ってしまいます。【焦りという感情】
 早く減らしたい、自分が思うように、どんどん減らしたいと思うメリット、デメリットの検討をしてみました。

①メリット

 1 自分は、薬を飲まなくてもやっていける、「本当は薬不要の人」である、と思える。
 2 薬を減らせた、勇敢な人であると、自他共に認めることができる。
 3 減らしたところで、失敗しても、いろんなことすべてを薬のせいにできる。
 4 減薬で困っているなら仕方が無いと、周りから同情を得られる気がする。
 5 速やかに、薬を減らせたら、とても気分がいいだろう。
 6 以前は四苦八苦した減薬が、やたら速やかにできたら、自分のCBTの努力が影響していると証明できてほめられる。

②デメリット
 1 減らせなかったときに、やっぱり、俺は薬なんて減らせない「失敗者」という気分になる。
 2 永遠に薬を飲まざるを得ないと、再度落ち込む。
 3 どこまでが減薬のせいで、どこまでが気持ちのせいで、どこまでが生活のせいで、どれほど季節せいのものか、複雑でわからなくなって、混乱する。
 4 医師や周囲の人から、勝手に減らして!と怒られる「のでは無いかと」不安に思う。
 5 睡眠不足とか、離脱症状が残っているときに、さらに減らそうとするという、変な判断をして、裏目に出て、混乱して、焦る。


私が、この①②を描き出した、さらに、もう一度読み直して、点数化してみました。


①:②=40:60

という感じになりました。

 特に、①メリットも捨てがたい点がありますが、②デメリットの方が強いと感じます。

 まず、①の特徴は、薬を減らせたか減らせないかで、自分の価値を決めようとしている点が、めんどくさいと感じます。 薬を飲んでいようが、飲んでいまいが、減らせようが減らせまいが、その速度がどのようであろうが、自分の評価は、変わらないのですから、唯一、自分が「できた」「できない」ということで一喜一憂しているにすぎません(単なる【べき思考】【完璧主義】のようなきがします。

 ②のでめりっとでも、そのように評価がかかってくるようなことも書いてあります(②-1②-2)が、一番大きく自分が問題視したのは、3と5です。

 わからなくなるというのは、自分で自分の首を絞めるような行為、また、自分で自分を焦らせるように、減薬を急ぐのは良策では無いのでは無かろうか?とおもいました。

 焦るというのは、結局、不安を前提としてるので、いたずらに、不安に駆られて、薬を減らすことで混乱を引き起こす点が一番、今の自分には辛そうだと思いました。


 そして、焦って物事すると、実力をつけるのに、非常に効率が落ちるという仮定をしてみました。
 
 一見、外形的に、薬を半錠にした、そのまま数日たっているという減薬状況の時に、実は、体の中では、いろんなことが起きているのでは無いかと思うようにしてみたのです。
 それは、単に薬が抜けていく離脱症状(実際これは起きます)もあります、入ってきていた薬の量が減るという事実、それに伴って、脳内の化学物質の変動もあると思います、それに伴う、睡眠の質、自律神経、ホルモンの適応などなど、、、、簡単に言うと、何かしらの負担が心身に起きているのでは無いかと思います。
 そして、一番気づかなかったのは、次の段階の減薬を許容する、余力も育てていくという大切な作業をどこかで行っているんだと思います。
 だから、それをないがしろにして、半錠減らせたから、もう半分も飲まなくていい!とかってにきめることは、まちがってしまうかもしれないな、とおもうようになりました。
 一定期間、同じ量を飲むことは、外見的にも、主観的にも、何の変わりも無いことに思えますが実は、初日から2週間後(例ですが)の半錠というのは、実は体が変わっているのでは無いか?

 と思えるようになりました。

 その、「次の減薬の負担を耐える、余力、を育てる時間」を用意してあげようと思うようになりました。

 こういうことって、いろんなことに言えるのではないかと思います。
 生活パターンとか、思考のパターン、感情のパターン、一週間の過ごし方、休日の過ごし方、仕事の技術、知識、ある程度繰り返しをしていると進歩がなく、無駄に感じるように思いがちでした。新規性のあること、常に上昇している自分、先取りの自分という気持ちになりがちです。
 しかし、実は、同じように見えることを繰り返す中で、自分で気づかないが、熟練し、次の段階への余力を作り、次のステップの実力を蓄えること、削られない自分を作るということにつながっているのだろう!と考えました。

 それを自覚できたのは、マインドフルネスの瞑想の途中でした。


 
by nichinichiso | 2015-01-11 18:04 | 自分を知る
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