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file 408 失敗の定義
file 408 失敗の定義

私のブログのカテゴリには、当初から、「失敗事例」「成功事例」というものがあります。
これは、病気を患いながらも、病気回復に良さそうなことがあれば、成功。
反対に回復を阻害するようなことがあれば失敗と、単純に体験を分類していこうという、趣旨でした。


うつ病というものにかかってしまうと、およそ何をやっても悪くなるように思えることもあります。(実際そういう時期があると思います)しかし、時々「こりゃいい体験だ」ということもあります。それは、長く患っていればいるほど、対策を工夫すればするほど両者の体験があるかもしれません。

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私のブログの中で、「失敗」というものを定義付けるとすれば、以下のようになります。

失敗とは、当面、精神衛生上悪い影響を及ぼす起点となる体験である。

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これは、ちょっとしたことで,自分の状況が、悪循環に入っていくことから、その引き金となるような体験を「失敗体験」として、明確にしておこうということです。

ちなみに、「当面」というのは、数日とか、数週間とかです。
ですから、その時失敗と「評価」する体験であっても、ゆくゆくは、何かに生かせる可能性があるという含みを持ちます。そうすると、未来から振り返ると、「あの当時は失敗して苦しかったなあ」ということになります。


「起点」というものがあれば、もちろん、終点も意識しておきたいという含みがあります。

それは、精神衛生が悪くなって、苦しくて、わけが分からないという心身の状況(パニックの状態・下園氏の言う「しがみつきの状態」)を切断して、いい方向に向かうチャンスを予定するものです。その切断体験が、終点です。


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そして、失敗というものの最も辛いのは、「失敗した」という自分に対する自責の念が生じる場合です。
これは、自分の失敗を許せない、自分は無能だと感じる、自分の手には負えない複雑な問題だと感じる、自分が情けなくてしょうがなくなるという、気持ちを抱く場合だと思います。

これは、私自身、何度も体験しています。

例:
せっかく、いい調子だったのに、一回のパチンコで、すべてがパアになった気がする。
せっかく、いい調子だったのに、両親と顔を合わせたら、人生がどうでも良くなるような無力感に襲われる。
あれだけ、安全生活を主張していたのに、いつの間にか、どっぷり危険領域に踏み込んでいた。

すべてが、失敗事例ですし、事件性のあるものです。

そして、すべてに悩み、苦しみという感情が伴います。
ついでに、体の具合も悪くて、寝ても治りません。

その端緒となった体験、「疲れてふらっとパチンコ屋に入ってしまった」「妙に気分が高揚して両親に会ってしまった」などなど・・・。

それらを失敗とよびます。 

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失敗への事後対処は、非常に重要だと思います。
それらは、別に記事を書いていきたいと思います。

簡単に言えば、
(自分自身に対して)
「失敗してもいいんだよ」「もう一回学びなおせばいいじゃないか」
という言葉を大切にしたいと、思うようになりました。

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