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file 421 体のリラックスと心のリラックスの循環
file 421 体のリラックスと心のリラックスの循環

私が、医師の診察で、生活方針として「リラックスして過ごしてください」と指導されたことがあります。

また、私が参考にしている、基本図書にも「リラクゼーションとは何か」と題した本を紹介しています。

リラックス状態を実現するための指導の本は、本屋さんに山のようにうっています。最近であれば、香りの利用、ストレッチの利用、快眠の方法、音楽の利用、入浴の利用、呼吸の利用、ヨガ・・呼吸など様々な方向から、研究されているように感じます。


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私が、先日読んだ「読体術」という本の冒頭に「体の声を聞いて生活する」という趣旨の養生法が書いてありました。

腹が減ったら食べる、腹が減らないなら食べない、眠くなったら寝る、疲れたら休む・・。

私が、一番自分自身の中で矛盾すると感じるのは、「リラックスしようと努力すればするほど、緊張が高まることがある」ことです。
そして、そのリラックス努力が、緊張に結びつくことで、失敗感覚が生じ、「これも駄目か」と挫折してしまうのです。

その矛盾の、謎が解けつつあります。

それは、リラックスというのは、気持ちの問題だけではなく、体の状態も合わせて考えて、かつ、連続性を持たせてはじめて強力な効果があるということに気づいたからです。

つまり、うつ病になる心理的な背景には、緊張しやすいということがあると思います。言い換えれば、リラックスしにくいということです。

リラックスしにくいということは、疲れが取れにくいという可能性があります。
それは、緊張が長引けば長引くほど、疲れがたまり、かつ、疲れが取れにくくなるという、泥沼に足を入れたような状態になります。


そこから抜け出すには、長い時間リラックスしていられるようになる必要があるんだと思います。それは、1時間んか、1週間か、1月、1年か分かりませんが、少なくとも、数分、数秒のリラックスのみでは、うつ病の治癒にあまり役立たないかもしれません。

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どうすればいいのかというと、3つのポイントがあると思いました。

1 リラックスするという目的を持つ(決意する)
2  体や、室内環境や、衣服や、人間関係などのあらゆるところで、自分が不快だとか、きついと感じるものを明確にして、それを少しでも楽にする方法を見つける。
 ここで、本屋さんにうっている様々な本が役に立つんだと思います。

3 そして、その効果が認められたら、その効果をこころの状態に反映させ続けようとすることです。

そして、その状態で、再度「2」を点検して、ほかに不快なところ、きついと感じるものがないかを探して、対処するのです。
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リラックスできたかの視点

第1次的な視点は、身体にあると思います。
肩が楽になった、息が楽になった、体がぽかぽかするというようなことがあれば、リラックス効果があるように思えます。

第2の視点は、それに伴う、気持ちの変化です。ぼんやりする、眠くなる、気分が楽になる、という気持ち(こころの状態)を自覚できれば、これまたリラックスできているように思えます。

この2点を満たしながら、生活を維持して、過ごしていくということが重要に思えました。

そのためには、リラックスできる生活環境、姿勢、人間関係、職場関係、の確立とその維持がとても大切だと思います。

手っ取り早く出来るのは、身体を直接リラックスさせることです。

例えば、あまり方法にとらわれず、体に気持ちいい呼吸ができたら、それを継続して、気持ちよさを長時間にわたって味わうというものです(1日ぐらい気持ちいい呼吸を継続すると何か変わるかもしれません)。

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参考までに、私が個人的な日記に書いたリラックスについて思いついた文章をそのまま載せておきます。

リラックスとは、快適な身体状態がこころへのフィードバックすることである。

快適な身体状態を求めることは、生き残る可能性を増やすことになる。
快適な身体状態を求めることは、こころがリラックスづる可能性を広げる。

リラックスして生活すると、うつ病が治りやすいのではないか。
by nichinichiso | 2006-08-11 12:42 | 心理的背景
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