人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< file 496 栄養療法と減... file 494 現在の医師の... >>
file 495 血糖値低下時の身体的ストレス
file 495 血糖値低下時の身体的ストレス

私は、約1月前から、精神科の医師による治療のほかに栄養療法の治療を取り入れて、うつ病を治そうとしています。栄養療法というのは、単に、一般的に良い栄養状態を維持するということ以上に、「自分に足りない栄養素を明確化して、その栄養素が体の中で十分に機能するような状態に持っていこう」とするものです。(特に、すい臓の疲弊回復・糖代謝正常化・細胞による糖の取り込みの正常化)
自分に足りない栄養素の明確化には、分子整合医学、または分子矯正栄養医学に基づく血液検査解析を前提としています。関連記事:file 480 炭水化物を上手く利用できない体になっていた(血液検査より)http://nichinici.exblog.jp/6799050/

ある程度の症例(うつ病・パニック傷害・登校拒否・統合失調症)や、栄養素不足で見られる症状は、下記の本に記載されているので、取り寄せて読むと理解が深まると思います。

診たて違いの心の病―実は栄養欠損だった!
著 溝口 徹 価格:¥ 1,260 (税込)出版:第三文明社

---------------
ここではそれとは別に、同著の著者の病院(新宿溝口クリニック)で受けた、5時間糖負荷検査の報告書に記載されていて、非常に勉強になったことを紹介します。検査グラフ:file484 5時間糖負荷検査結果グラフhttp://nichinici.exblog.jp/6835997/

反応性低血糖症では、急激に血糖値が下がる(1時間に50mg/dl以上)場合は、その絶対値にかかわらず、身体に非常なストレスがかかり、それに伴い、抗ストレスホルモンが放出される。

代表的なものは、1 アドレナリン(副腎) 2成長ホルモン(脳下垂体)・コルチゾール(副腎) です。

血糖値を維持する・上昇させるために上記ホルモン放出が過度になり臓器が疲弊することがあるということです。

これを読んで思ったのですが、もし、血糖値が下がりすぎるという身体的な事情を持つ場合、なんら精神的ストレスがなくても、通常の食事をするだけで、身体にストレスを抱えることになりますから、精神的なストレスを抱えた場合には、非常に苦しむことになるんではないかと推測しました。

実際、私自身、試験学習を1日10時間ほど、1.5年ぐらい続けたときに、どうも体が疲れやすい、勉強に身が入らない、やる気が出ないという、うつ症状が出始めたのです。そして、試験学習のプレッシャーは、私にとって、ストレスであったことは、間違いないと思います。

ですから、当時は、血糖調節異常(反応性低血糖症)による身体的ストレスを持ちつつ、精神的プレッシャーの2重ストレスに常時さらされていたということになると、今振り返っています。

つまり、栄養素の不足や血糖調節異常(低血糖症)というものを抱えている場合には、自分が精神的なストレスだけが強かったと思っていても、実は身体的なストレスを常時抱えている場合があるということです。

自分の知らない身体的なストレスがある場合、どうしても、自分の精神面ばかりを強化しようとしてしまうのも、仕方がないことだと思いますが、もうひとつ、身体的ストレスのケアも治療の本質と考えれば、治りきらない理由も納得がいきます。
by nichinichiso | 2007-12-11 18:02 | ストレス源
<< file 496 栄養療法と減... file 494 現在の医師の... >>