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file 531 親族がファーストフードや菓子を食べはじめて生じたことと、医師の指導
file 531 親族がファーストフードや菓子を食べはじめて生じたことと、医師の指導

私の親類の中には、低血糖症ではないが、いわゆるこころののトラブルを抱えて、中学生ぐらいから、波乱万丈な生活を送ってきているものがいます。

栄養療法のための血液検査に興味を持ったようで、半年ほど前から同治療法を行っています。

最初の栄養状態は、最悪と行っていいほどの状態で、特に貯蔵鉄がほとんどなく、蛋白体者の低下、ビタミンB不足・筋肉量の低下(蛋白吸収が悪いと筋肉は容易な蛋白源として使われる)などが顕著でした。(低血糖症ではありませんでした)

なぜか、栄養療法を開始してから調子が良くなったと自覚し、さまざまなことを最初の3ヶ月で精力的に行い、アルバイトも楽しく行い、国内旅行を行い、外国旅行まで行こうとしていました。薬も完全に中止していました。
その時の様子→ file504 栄養療法を実践し、パキシルを中止できた(親族の体験談)http://nichinici.exblog.jp/7062183/
ところが、上記のように過ごしてから4ヶ月ほど経過した時点で、急激に調子が悪くなり、外国旅行キャンセル、外出もしなくなりました。その時点で、の血液検査の結果は、多少の改善は見られるが、ほとんど3ヶ月前と同レベルといっていいほどでした。(私や、もう一人の親族は、1段階レベルが上がっていました)

それから、1ヶ月ほど経過し、絶対に禁止されている、お菓子を食べるようになりました(指導されている、高蛋白の食事を摂取しなくなって来ました)。本人いわく、「イライラして暴れるより、(菓子類を)食べておとなしい方が、ましでしょ?と、母を説得していたとのことでした」
さらに、その後しばらくして、ファーストフードを買ってきてを食べるようになったようです。

ファーストフード(内容は不明)を食べた、その夜、、自宅内のものを破壊し、皿を割り、犬を蹴りあげ、自傷行為を行いました。
そして、救急車で運ばれました。


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このような出来事から、私の親族に対する感情的な側面をのぞいて、病状に対して素朴に思うことを列挙します。

1 低血糖症ではないのだが、ビタミン・鉄不足から来るこころのトラブルの場合でも、かなり菓子・甘いもの・精製された炭水化物を摂取したくなる。押さえられない衝動に駆られる。
→これらが、さらにビタミンB群の消耗を加速する。→脳の中で使えるビタミンBも当然減少する。→脳内物質の合成も低下、バランスを崩す

2 本人も、精製された炭水化物が自分を害することを理解しているが、状態が悪くなると、どうしようもなく食べたくなる。(セロトニンは、本来アミノ酸から作られるが、非常にグルコースを好むとの、医師の話を思い出しました。)

3 栄養状態が極端に改善したわけではないのに、本人の自覚が非常に「体調が良い」と感じていたことは、いったいどういう出来事だろうか?という疑問。(もちろん、それは、から元気なのです)

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 医師に相談したところ、「食べ続けてたら、人格が崩壊するよ」と厳しく指摘され、どうしても甘いもの食べたければ、「糖質制限ドットコム(ネットの通信販売)で、糖質のない菓子を買うように」指導されたようです。

 とりあえず、さまざまなイライラや、破壊衝動を押さえるための対処として、向精神薬を利用することになりました。
 そして、栄養療法をまだまだ継続するような方向で治療することになりました。
by nichinichiso | 2008-05-22 08:37 | 治療方針のヒント
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